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会社やチームにおける個人の目標設定の役目について

全体目標と個人目標

これまでに自分が所属してきた会社やチームは、半年や3ヶ月毎に目標を設定して、その目標を達成するために期間内に実施することを考えています。 その会社やチームの目標に付随するように所属するメンバー毎の個人目標も設定しています。

会社やチームなどの全体目標は意思決定の方針に役に立つと思うのですが、それに比べて個人目標の役目については曖昧になっていたり理解が進んでいない印象があります。

全体目標を細分化して個人目標に配分する手法もあり、全体目標に対してのタスクのように個人目標は捉えられがちです。 ただ、そのような手法はタスクリストを作成したいわけではなく、全体目標を達成できるチームになるために個人がどのように変化していくべきかを示すためだと自分は考えています。

個人目標の設定

目標自体は外的要因などにより達成できない可能性もあるので、個人目標に関しては目標を考えるまでの時間が大切だと考えています。

しかし、全体目標は会議などで考える時間がしっかりと設定されているのに対して、個人目標の設定は日常業務と同様なタスクとして積まれることが多いです。 そのため、個人目標の設定は終わらせることが目的になる傾向があります。 それにより、個人目標自体もタスクリストのような内容になったり、深く考えられていない目標になる傾向があります。 そのような目標だと振り返りの際に意義のある内容になることは難しいです。

自分はこのような現象は個人の成長に対しての機会損失だと考えています。 過去にこのように失敗した経験をして、それ以降の目標設定に対しての取り組み方や意識が変わりました。

まず、個人目標の設定をタスクの間の短い時間で行うのではなく、まとまった時間を確保して考えるようにしました。 また、その時間で以下のような順番で考えるようにしました。

  1. チームや自分の現状の課題について考える
  2. 考えた課題を解消した際にチームや自分がどのようになっているかを想像する
  3. 将来像に対して近づくためのアクションを考える

このように考えてから評価者やマネージャーなどと話すと、「課題に対する解像度」「将来像の方向性」「アクションの妥当性」などのより具体的なフィードバックを受けられるようになったと感じました。 評価者やマネージャーは複数のメンバーの目標を確認しないといけないので、今までゴールやアクションしか書いていなく対話で解決していた部分を目標の文章として思考のフローを表現できるようにしました。

組織によって目標設定の役割は異なりますが、自分は紹介したような方針で個人目標を活用しています。 個人の目標設定は評価者や被評家者の双方の対話によって、相互理解が出来て認識齟齬を減らすことが出来るツールだと捉えています。

目標設定の機会は頻度がそれほど高いものではないので、より有意義なものにすることをオススメします。